おつかれさまです、若菜です。
スペイン・マドリード旅行記、今回は、マドリードロイヤルパレス(王宮)についてです。
マドリード王宮は、スペイン王の王宮です。しかしながらスペイン王はここには住んでおらず、郊外で生活されているそうです。なので、主に公的な行事などに使われているとのこと。
立派!広い!この、青空に白い建物というのが、THE スペイン!という感じがします。
オーディオガイドを借りて、いざ出発!
ほとんどの部屋が撮影禁止だったので写真が撮れず、内装の凄さをお伝えできないのがとても残念なのですが、感想はこの一言に尽きます。
「豪華すぎて胸焼けした」
一つ一つの部屋にテーマがあって、その世界観の中で細部まで完璧にデザインされているのですが、どの部屋も半端なくきらびやか....
天井も、柱も、壁も、床も、家具も、全部が豪華。
最初は「うわぁ〜!」と、目を輝かせて見ていたのですが、帰るときにはゲッソリしてしまいました。この気持ちはなんだろう....
そう、この気持ちは、ちょうどこんな感じでした...
昔々、あるお金持ちの国に、王様がいました。王様は王宮をリニューアルすることにしました。
はて、どんな王宮にしようかな。そうだ、国の皆からアイディアを募集しよう!
王様は新しい王宮デザインのコンペをすることにしました。
金商人のアブラハム「王様、こんなお部屋はどうでしょう。壁もテーブルも椅子も、みんなゴールドで揃えております。食器も金で揃えてはいかがでしょう?王様にぴったりです。」
王様「ふむふむ。」
彫刻家のミケランジェロ「いやいや王様、こちらのお部屋も見てください。部屋全体を彫刻であしらっております。柱、天井、テーブル、椅子の足の部分にさえ、豪華な彫刻を施しております。王様にぴったりです。」
王様「ふむふむ。」
絵画コレクターのベロニカ「ちょっとまってください、王様。私はステキな絵画をたくさん持っています。壁に、この貴婦人の絵と、この馬に乗ったカルロスの絵と、この宗教画を飾ってみてはいかがでしょうか?すべてこの豪華な額縁に入れて飾らせていただきます。王様にぴったりですわ。」
王様「ふむふむ。よし、考えてみよう。他にアイディアはないかね?」
名もなき青年「王様、最後に、ぼくのアイディアも、見ていただけないでしょうか。」
王様「君は誰じゃね。まあいいだろう、見てみようじゃないか。」
青年「真っ白な壁と、光の差し込む大きなガラス窓、そして黒のテーブルと椅子。以上です。この部屋で過ごしていただくには、十分な環境です。いかがでしょうか?」
アブラハム・ミケランジェロ・ベロニカ「なんじゃそりゃ!ふざけているのか!」
王様「・・・。」
青年「いかがでしょうか?シンプルで機能的な室内。これこそ、王様にぴったりです。」
王様「.....。君の案に決定じゃ。」
みんな「えええー!?」
そうです。王様は、ミニマリストになったのです。
いきなり何を書き始めたんだ、そう思いましたよね。
お伝えしたいことは....
王宮を見終わった後、こんなお話を書いてみたい気持ちになったということです。
おわり。