おつかれさまです、若菜です。
私は昨年から絵本にハマって、図書館で借りまくっています。
エディンバラの図書館で、年間貸し出し冊数ランキングで上位にランクインしていること間違いなしです。
1月に書いた記事では、英語の絵本 定番5冊をご紹介しました↓
今回は、私の好きな作家さんを3名紹介しようと思います。
1. Shirley Hughes(シャーリー・ヒューズ)
この方を我が家では"巨匠"と呼んでいます。
92歳のおばあちゃんで、これまで200冊以上の絵本を出版しています。
巨匠としか言いようがありません。
一番有名な作品は"Dogger"(邦題: ぼくのワンチャン)
大事にしていたイヌのぬいぐるみがなくなって悲しみ、再会できて喜ぶ、子ども心をくすぐるストーリーです。
"ALFIE"という男の子の日常を描いたシリーズも有名です。
こちらは、主人公ALFIEの目線で日々のあれこれが素晴らしく美しく描かれています。
そんなShirley Hughesの本の魅力は...
その① 情景描写の細かさ
何気ない暮らしの中のしあわせや美しさを切り取って文にしています。
私が一番好きなのは...
ALFIEがおばあちゃんと一緒にクッキーを作るくだりで、
「粉を敷いた上に生地を伸ばすとくっつかないよ」とおばあちゃんが教えてくれて、その通りにやったら本当にくっつかなかった!
という描写があるんです。
いや〜、こういうのが、最高にいいんですよね。。。
(わかっていただけます...?)
こんなに何気ない描写なのに、日常のしあわせを感じられて、子供目線の小さな気づきと驚きを捉えていて、、巨匠、、最高です。
その② 流れるような文章
文章が天才的に綺麗で...(英語ネイティブスピーカーではない私にですら伝わってくるのです。)
まさに、川のように流れる感じ。
絵本って結構、子どもを楽しませるために
韻を踏んだり、繰り返しをしたり、リズミカルにしたり、そういった手法が多いのですが、
この人の本は、淡々とした文章の中に(もちろんリズムはいいのですが、わざとらしくなく流れるような文章)楽しさがあります。
この人の本を全部読んで日本に帰ろうと思っています!
2. Oliver Jeffers(オリバー・ジェファーズ)
この人は、とにかくセンスに溢れています。
私の一番好きな作品は、"Lost and found" と "The great paper caper"です。
(1つに絞れてない。)
Lost and found は、迷子になったペンギンを南極まで送り届けてあげる話。
送り届けたのはいいのですが、ペンギンは実は迷子なのではなく、寂しかっただけなのです。
一度さよならしたあとの、再会シーンが胸キュンです。
The great paper caperは、絵本にしては珍しいミステリー調。
ある森で、何者かによって日々少しずつ木が伐採されていくという事件が起き、その謎を追う話。
大人が読んでも、話がふつうに面白い。何回でも読みたい本です。
そんなOlive Jeffersの本の魅力は...
その① イケてるイラスト
個性的。おしゃれ。かわいい。ふしぎ。
子どもウケしそうな絵柄だけど子どもっぽすぎず、部屋に飾っておきたいようなデザイン。
その② 大人が読んでもおもしろいストーリー
決して難しいストーリーではないのですが、本質をついた、大人までハッとさせられる内容の本が多いです。
子ども騙しの内容ではなく、深〜いストーリー展開です。
3. Rob Biddulph(ロブ・ビダルフ)
いまイギリスで今一番?売れっ子絵本作家なのではと思います。
デジタルのイラストがとにかくうまい人。ストーリーも結構シュールで面白いです。
そんなRob Biddulphの本の魅力は...
本当に絵柄が細かくて、さらに構図がとってもおもしろい!!
クラシック絵本ではなく、"イマドキ絵本"というかんじです。
2017年に出た絵本 "ODD DOG OUT"
かわいすぎて衝撃を受けました。
絵本で総柄って...
あぁ...めっちゃかわいい。。
文字の配置もおもしろくて、でも読みづらくはなくて。
ほんとに素晴らしい作家で、絵本を読むたび幸せな気分にしてもらってます。
今回の記事は若干マニアックになってしまいました。
もしご興味ある方。ツイッターに絵本レビュー書いてます。
読みたい絵本がありすぎるけど、大人だし、生きていく上で他にしなくてはならないことがあるから、追いつかない...
何もせずに絵本だけ読んでいたい28歳でした。
おわり。