【イギリスの編集者から教わった】児童文学作家になりたい人が考えるべき5つのこと

おつかれさまです。若菜です。

 

先日、クリエイティブライティングコースに出版社のエディターの方が来て、プレゼンの機会を得ました。
 
さらに、ちょっとした講義も受けることができ、児童文学作家になりたい人が考えるべき5つのことを教わりました。
 
じぶんの備忘録のため書いていきます。
 
 

①自分の作品を送る出版社を見定める!

 
出版社によって、求めている作品が違います。
 
たとえば「絵本」と一口に言っても、どの年齢層に力を入れている出版社なのか、どんなジャンルが多いのか、出版社によって全然違います。
 
できる限りリサーチをして、自分の作品にマッチする出版社を選んで原稿を送ることが大切。
 
これ、簡単そうで意外とみんなテキトーにしてしまっている部分らしいです。
 
 

②本のターゲットを明確に!

 
自分の本は、本屋の棚のどこに並ぶのか?
 
絵本?小説?具体的に何歳向け?しっかりとターゲットを決めなくてはなりません。
 
これは当たり前のことのように思えますが、実際に作品を書いているとターゲットに揺らぎがでてくることって結構あったりします。
 
結果的に幅広い層に読まれるのはいいことですが、出版社に出す時点では「私の本は、本屋のこの棚にカテゴライズされます!」と、わかりやすく提出することが大切です。
 
 

③Synopsis(話の概要)とBlurb(宣伝文)は違う!

 
きちんと求められたものを提出しましょう。
 
基本的に、出版社が求める提出原稿の体裁には、短くまとめた「Synopsis(話の概要)」が含まれます。
 
この「話の概要」を、Blurb(宣伝文)みたいに書いてくるライターが多いとのこと。
 
出版社が求めている「話の概要」というのは、そのお話には、どんなキャラクターがでてきて、何を求めて、何をして、結果どうなるか。という単純なストーリー説明。
 
求められているのはそれ!
 
つい宣伝文のように、面白くミステリアスなストーリー説明を書きたくなってしまいますが、"求められているものを提出する"というのが基本! 
 
 

④ジャンルには流行りがあるらしい...

 
その出版社が、その時求めているジャンルがあるということを理解しなくてはなりません。
 
この出版社の場合は「魔法系」のストーリーは世に溢れすぎているので、もういらないと言っていました。
 
今は、ユーモア、ファンタジー、アドベンチャー、日常のお話が欲しいらしいです。
 
出版社がどんなジャンルのお話を求めているかを知るのは少し難易度が高いけれど、できる限り情報収集をする努力が必要だと思います。
 
 

⑤実は履歴書が結構大事!

 
つい作品にフォーカスしがちですが、普通の職探しと同様。
 
結局、人と人との仕事だから、どんな人かというのが出版社的には重視したいところだそうです。
 
もちろんコンテストの受賞歴なども重要ですが、「(保育士など)子どもと向き合うような仕事をしています」みたいなこともアドバンテージになるそうです。
 
作品だけでなく、ステキな履歴書を添付しよう!
 
 
以上、
児童文学作家になりたい人が考えるべき5つのことでした!
 
 

おまけ

 
実は絵本は、観光客用のお土産需要が結構あるらしい。
 
なので、その土地にちなんだもの(スコットランドだったら、伝統衣装のキルトやハイランドカウなど)ご当地ネタが求められることが多いそうです。
 
※ 国や出版社によりけり。
 

 

 

ま〜こりゃ長い道のりになりそうだねぇ
 
どうしたもんだかね〜...
 
 f:id:wakanapooh27:20190624041239j:plain
 
と、絶望している私たちに、エディターさんは最後に励ましの言葉くれました。 
 

何が起きるかは誰にもわからない!出版社に作品を送ることを恐れるべからず!

 
だそうです!
 
 
おわり。